バレエに夢中だったから
高校3年生になって、進路について考えました。
プロのバレエダンサーになりたい気持ちは、当然ありましたが、足首などに不調をきたしていたので、
「ダンサーとしてやっていくのはちょっと無理かなぁ」
と感じていました。
だからと言って、バレエと全く関係のない世界で生活するなんて、嫌だったので、裏方としてバレエの世界に関わっていこうかな、と思ったのです。
でも、「裏方」と一口に言っても、様々な職種があります。
私は、それまでバレエを踊ることしか考えていなかったので、裏方の仕事のどれに興味があるか、わかりません。
だったら、舞台関係のことを学べる専門学校なり大学なりに進んで、ゆっくり見つけよう!
と、進学先を探し始めました。
進学先は?…音大?
まず、専門学校は、入学する段階で、やりたいことが決まっていないと希望校を選ぶことすらできないので、選択肢から外れました。
では、大学・・・、ということで調べてみると、舞台関係のことを学べる大学は、日本国内ならいくつかあります。が、
通っているバレエ・スタジオを変えたない!
となると、家から通える範囲で決めなければなりません。
となると、音大しか、なかったのです。
目指せ音大!
私が選んだ音大の中には、「音楽総合コース」がありました。
そのコースは、他コースと比べて必修科目が少ないため、大学内で行われている様々な授業を、希望すれば履修できます。
つまり、進路を決めかねている私のような人間には渡りに船。
ということで、志望校に定めてみたものの、「音楽総合コース」とはいえ、一応、音大なので、
楽器を演奏する、または歌を歌うなどの実技試験があると気づき・・・
私は歌を歌うなんて嫌だったので、
「まあ、ピアノなら昔やっていたから、何とかなるかぁ」
とピアノを再開することにしました。